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裁判員制度 [評論]

日本において2004年に法律で定められた裁判員制度は、2009年の春までに導入されることが決まっている。最近、最高裁判所のサイトを見てこれがどういうものだか知らなかったと反省してみたりあれこれ思いをめぐらせたり。

まずは、これを導入して何の意味があるのかということが一番のポイントだ。抽選で裁判員に選ばれたら特に理由がない限り休暇をとってでもはせ参じなければならないという裁判員制度はある意味市民に負担を強いる制度であるのだから、それを補って余りある利益・意義がどこかになければならない。それについて、詳しく議論されてきただろうか?僕が知る限りでは、裁判員制度というものがどこからか降って沸いてきて、いつの間にやらその導入が決まってしまったように見える。

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韓国大統領選・李明博の選挙運動公約考 [評論]

李明博ロゴソング
やっぱり改めてあまりに衝撃的なので、韓国語勉強がてら、ちょっと歌詞の意味とか調べてみました... (アイボーの書いたエントリー)


アイボーとともに、韓国大統領選候補、李明博(이명박 イミョンバク)の選挙運動用の替え歌を見ていて(上記リンク参照)、いろいろと思うところを。

韓国語が分からない人はこれをみても、なんじゃこりゃ? 韓国の選挙ってこんなに変なの? みたいに、あるいは、昔、オウム真理教が参議院選挙に出たときの選挙活動を想起したりして違和感を感じるだけかもしれない。しかし、それは日韓の文化コードの違い、コンテクストを考慮して考える必要がある。実際、歌詞の意味が分かって聞くと、違和感を感じるというより、まずは抱腹絶倒なのである。

表象だけをみてまず思うのは、歌詞が単純でありすぐにおぼられてしまう事。そして、この手の替え歌にしては、歌が非常に上手いという事である。それぞれの曲のキャラクターにぴったり来るような音楽の作り方を徹底して行っていて、歌手も達者だ。しかし、それは表象だけにとどまる問題ではない。

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太王四神記 [評論]

シットコム 거침없이 하이킥(コッチムオプシ・ハイキック 遠慮なくハイキック)が終わってからしばらく定期的に見るテレビ番組はニュース(特に天気予報)くらいになってしまっていたのだが、9月から始まった水木ドラマ 태왕사신기(テーワンサーシンギ 太王四神記)というドラマは欠かさず見ている。出張中の2回分もフォローする熱の入れブリ、と自分で言っては変だが、そのぐらいに見て楽しい番組だ。

四天を守る、朱雀・青竜・玄武・白虎の4つの神とそれを従えるジュシン(쥬신 韓民族・朝鮮民族の大きな国)の王をめぐる高句麗を舞台としたお話で、好太王碑で有名な高句麗19代王、ペ・ヨンジュン演じる広開土王がこのジュシンの王であるというのがおおまかな設定。

ところで、ストーリーや世界観には突っ込みどころが満載である。

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書評「韓国人のしくみ」 [評論]

今日は昼頃からだいぶ具合がさえない感じがしてきたので、家でやすんでいた。最近、新書なんかを中心にして本を読むのが自分の中で流行っている?のだが、韓国では日本語の本を比較的簡単に手に入れられるとはいえ、おのずと限界がある。家の本棚に並んでいる、アイボウが以前買った本を読んだりする。最近いろいろ読んだ本に対していろいろと批評を加えたいのだが、ここでは今日読んだ本について。


韓国人のしくみ―“理”と“気”で読み解く文化と社会 (講談社現代新書)

小倉紀藏著、韓国人のしくみ=〈理〉と〈気〉で読み解く文化と社会、はタイトルからわかるように、儒学・朱子学の中心的な概念である理と気を持ち出しつつ韓国人や韓国人の社会の行動様式を説明しようと試みる。僕は朱子学のシの字も知らない人間であるが、本来の朱子学の膨大で複雑であろう論理・倫理体系と比べると非常に単純化されたモデルを用意し、そのモデルを機軸にして様々な現象を軽妙に読み解いていく。そこにはある種の明確さがあり、正しく現象をとらえていると思える面もあるけれども、根本的なところで著者の見解は受け入れられないと感じる。

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西大門刑務所歴史館 [評論]

語学学校も今週でおしまい。水曜日は聞き取りと作文の試験、今日は筆記試験と口頭試験だった。これで、語学学校で試験を受けるのも実に5回目。だんだん慣れてきて、試験勉強もろくにしなくなってしまった。

試験が終わったあと、アイボウと、語学学校の割とご近所にある西大門刑務所歴史館 서대문형무소역사관 に見物に行く。この一帯は、民主化のあと「独立公園」なる公園として整備されている。由来はその入り口にある独立門である。この独立門(ココに写真あり;今回はカメラを持って出かけるのを忘れたので写真はありません ToT)は、日清戦争の結果、清の冊封からはなれ、朝鮮から大韓帝国に国号を変えた1897年に建てられた門であり、パリのエトワール凱旋門をモデルにしているという。もともとこの場所には清からの冊封使者を迎えるための「迎恩門」があったのだが、それを壊してその後にたてたという。今でも迎恩門の柱2本が独立門の手前に残されている。

独立門を見物してしばらく行くと、三一運動の記念碑が立っている。その奥に西大門刑務所の跡がある。西大門刑務所は、乙巳保護条約(第二次日韓協約)、丁未七条約(第三次日韓協約)によって、大韓帝国の外交権、警察・司法を含む内政権を完全に掌握した日本の朝鮮督監府の「警察監督」機構の一翼を担う重要な機関として、1908年「京城監獄」として建てられ、以後、光復(敗戦)までの三十数年間、朝鮮半島における「政治犯」を収容するための施設として用いられた。この日帝時代の独立運動家の多くがここに収容され、刑死し、あるいは、拷問や獄中での伝染病の流行などで死亡した。そういう恐ろしい記憶の宿った場所である。これを一般に公開したのが西大門刑務所歴史館なのであるが、その展示は...

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ファリョハンヒュガ [評論]

韓国で始めて映画館に行った。もともとそんなに映画を見るほうでもないのだけど、アイボウに見に行こうといわれて。見た映画は、ファリョハンヒュガ 화려한 휴가 (華麗な休暇)という映画で、クワンジュ(光州)民主化運動を題材にした映画だ。

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