集会おわる [数学]
2週間(でも正味8日)にわたった集会もお開き.
結構ゆるゆるなスケジュールではあったし,ただ地元民だから聞きに行くというそれだけの行為だったにもかかわらずなんだか気疲れした.
振り返ってみれば,あんまり真剣に話を聞いてなかった気がする.ノートをあんまりとらなかったことにそのやる気のなさが現れてる.
そもそも,あんまりドウライケンに興味がないのだろう.というか,興味はなくはないのだろうけど,いろいろテクニカルな困難がある一方で,それがどうして面白いのか一向にわからない.ご利益も良くわからない.stability condition というのが流行ってるようだけど,あれには幾何的な興味はまったく含まれていなくて,タダの代数になってる.というか,幾何的な素材はほとんど出てこなくて,代数の計算だけをつかってわかるからやってる,という感じで,どうしてそれを知りたいかとか,それを知って何が楽しいかということが「計算できて楽しい」というだけの理由でしか説明できない感じすらする.それをつかって,多様体の幾何に応用があれ,とはいはないまでも,もっと深い幾何的現象が出てくればいいんだろうけど,安定性条件の空間の計算をする人々は,それが複素化されたケーラーモジュライで,ミラー対称性を考える上で重要ですとかいう.
コンセビッチの予想は確かに数学的に美しい形で定式化されているかもしれないが,ミラー対称性の話は細部をホジクり返せばそれだけ物理らしい現象が現れてくるので,なにか僕の数学的嗜好とは違う気がする.それに関連しているという理由だけでは,導来圏の安定性条件に積極的な興味を持つところまではいかない.
そんな中で,Kuznetsovさんの話は面白かった.数学的興味に基づいてる感じがして.LG模型の話も十分幾何的な素材を保っていて共感が持てた.
まあ,これは完全に趣味の問題ですね.僕の趣味が偏狭だからいかんのでしょう.ネタに困る原因もまさにこの趣味の問題にあるわけで・・・
コメント 0